Treatment

肩こり・四十肩・五十肩

症状について

肩の痛み・肩こり

肩関節周囲の症状には下記のようなものがあります。

首すじ、首のつけ根、肩または背中にかけて張った、凝った、痛いなどの感じ、頭痛や吐き気、目の奥の痛み
肩関節の痛み、関節の動きの悪さ(運動制限・可動域制限)
夜中にズキズキとした痛み、ときに眠れないほどの痛み(夜間痛・安静時痛)
肩から腕にかけての痛み、腕を上げようとする時の痛み(運動障害・運動時痛)
挙上するときに力が入らない、挙上するときに肩の前面でジョリジョリという軋轢音(あつれきおん)がする
腋窩から肩の外側の痛み・肩が動かしにくい、関節の脹れ
長時間脇を開いて荷物を持てない
ドライヤー等を使用する際に肩にだるさを感じる
挙上時や外旋を行う投球動作等での痛み
肩の前側に動かしたときの痛みや、押しての痛み

原因

主な原因は「悪い姿勢・生活習慣」・「オーバーユース」・「無理な動かし方」・「加齢」により肩関節周囲の筋肉や組織に炎症が起きることと言われています。
不良姿勢などで無理な動かし方を繰り返してしまうことで、骨と骨が衝突したり、関節内に余計なストレスを与えることになります。肩は脚や体幹など身体の下部からの影響を受けやすい部分だと考えられています。

例えば背筋が曲がったままでは腕は十分に上げられません。その状態で無理やり肩を上げようとすると、肩に過剰な負担がかかり、肩関節周囲の筋肉などを損傷してしまいます。このような姿勢や身体の使い方が癖になると、身体に余計な負担がかかる状態が続いてしまいます。

日々、正しい姿勢を保ち、体に無理のかかる使い方をしないよう気を付ければ、肩の怪我を未然に防いでいけるのです。肩を大切にしていくには、その原因の改善を、全身から考えていかなければなりません。

首と肩の周辺には、さまざまな筋肉があります。これらは重い頭や腕を支え、立っているだけで緊張し続けています。不良姿勢やオーバーユース・無理な動かし方などにより、過度な緊張が続くと筋肉が疲れて傷んできます。それが血管を圧迫して血液の循環を悪くしたり、末梢神経を傷つけたりして、炎症や痛み、可動域の制限を起こします。

痛みの原因となりうる状態

デスクワークなど

首や背中が緊張するような姿勢での作業、なで肩、連続して長時間同じ姿勢をとるなど

猫背・前かがみなど

いすと机のバランスが悪く偏った姿勢を続けている、かばんをいつも同じ方の肩にかけるなど

眼精疲労

長時間にわたる目の酷使や、メガネの度が合っていないなどの慢性的な目の筋肉の緊張や疲労

筋肉疲労と血行不良

運動不足・筋力不足によるり身体を支えるための姿勢を維持できなくなる

ストレスによる緊張

肉体や精神にストレスを受けると、筋肉を緊張させる自律神経の働きが活発になります。ストレスにさらされることによる筋肉の過剰な緊張などがあります

寒さによる肩の筋肉の緊張、自律神経の乱れ

寒い場所や冷房の効いた部屋でずっと過ごしていると体に不自然な力が入ることによる筋肉の緊張

授乳

赤ちゃんの約3kgの体重を支えていることに加え授乳中は同じ姿勢をとることになり、首や肩まわりの血行が悪くなってこわばります

噛み合わせの悪さ

噛み合わせが悪いと、筋肉に異常な負担がかかり続けます

怪我によるもの

手をついて転倒したり、肩を強く打ちつける、交通事故、運動中の怪我など

運動による使いすぎ

野球やバレーボール・水泳等の投球動作やオーバーヘッド動作を繰り返し行うなど


治療

患者様の症状と肩関節の状態を把握し、その上で治療・リハビリ内容(理学療法、運動療法など)の選択、後療法(手技療法、矯正、マッサージなど)の開始時期、治療を決めていきます。

肩関節の症状改善のためには、積極的な痛みの改善と可動域制限・筋力の改善をする治療が必要になります。
関節の可動域を広げ、関節周辺の筋肉を強化することで、関節を支える力を高めることも可能になり、関節まわりの筋肉を鍛えれば、その分関節にかかる負担の軽減につながります。
関節自体の柔軟性がなければ、どんなに筋力があっても、関節は動きません。 また、どんなに筋力があっても、柔軟性がなければ関節は動きません。 そのため、この2つの要素はお互いに欠くことの出来ない要素になります。

整骨院は「何でもマッサージ、何でも矯正」と思われがちですが、当院では安静が必要な時は無理な治療は行いません。
痛みが強く、うずきのある状態では、アイシングや湿布、症状によっては鍼治療を行い、患部以外に対しては、患部に負担のかからない状態(姿勢・関節の正しい位置)の獲得を目指して治療を行います。痛みが改善してからは、運動療法(可動域訓練や筋力訓練・ストレッチ)や腕を挙げるための土台となる肩甲骨を安定させるトレーニングなどを行い、同時に痛みが強くならないように、温熱療法、電気療法を行います。

最終的には、患者様のお仕事やスポーツ特性を踏まえた動作練習やトレーニングを行い、患者様が目指すゴールに向けて治療を行います。
また、姿勢の悪さは肩関節周囲の筋肉に負担がかかり、筋肉の硬さや可動域の制限につながります。
できるだけ肩関節周囲の筋肉に負担をかけず、患者様の身体にとって「最適なバランス」になるように治療を行っていきます。
そのために、首や肩の筋肉の緊張を緩和する手技治療、肩関節を構成する肩甲骨・鎖骨や胸郭の矯正、姿勢を改善するストレッチ指導や生活習慣の改善指導などにより、痛みの緩和と起こっている肩関節周囲の症状の根本原因の解消も図ります。

より根本的な解決をはかるためには体全体の骨格から改善することが必要になります。
患者様の 生活の質を落とさない事を第一の目的に、いま現在の症状に対してだけではなく、その後の経過も視野に入れながら治療方法を決定していきます。
手技によるマンツーマン治療は、患者様との会話の中で症状を聞きながらできる治療です。
当院での治療は、患部の状況と患者様の症状を聞き、それを基に判断するオーダーメード治療となっております。

※運動療法・可動域訓練や筋力訓練は軽すぎても重すぎてもよくないので、専門のサポートを受けて正しい運動量や運動方法を指導してもらうようにしましょう。

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