Treatment

O脚矯正・X脚矯正

問診イメージ

O脚とは

立っているときに、両足(内くるぶし)をくっつけても、両ヒザの間が開いてしまう状態のことです、目安としては、まっすぐ立った時に膝間が指2本分以上開いている状態です。
X脚とは立っているときに、膝から下の部分が外に開き、膝をくっつけても足の内くるぶしがつかず、膝を軸にして、膝下がくの字になっている状態のことです。

O脚もX脚もどちらも、生まれつきのもの(先天的なもの)もありますが、ほとんどが日常生活で繰り返し行う動作・生活習慣・姿勢の癖や、間違った歩き方などが影響していると言われています。
O脚・X脚は、骨格だけが歪んでいると思われがちですが、実はそうではありません。骨には筋肉がくっついており、硬くなった筋肉や偏った身体の使い方が深く関係しています。

普段、脚の筋肉をバランスよく使えている人は良いのですが、姿勢が悪かったり、歩き方に偏りがあったり、バランスの悪い身体の使い方をしていると、骨を支えている筋肉のバランスも次第に崩れていきます。縮んで硬くなり骨を引っ張る筋肉と、その反対に衰えて伸びてしまう筋肉が出てくるのです。筋肉のバランスが崩れることで骨格のバランスもどんどんおかしくなり、結果的に歪みが発生します。

筋肉のバランスが崩れ、歪みが発生することで、骨を引っ張る力が偏り、少しずつ足の角度が偏りO脚・X脚となるのです。そのため、O脚・X脚は膝だけが歪んでいるのではなく、骨盤・太ももの骨・すねの骨・足首・足の裏のすべてが関係しています。
それぞれの骨が外側や内側に引っ張られたり回転したり捻じれたりすることによって、股関節・膝関節・足首の関節に歪みが生じ、骨盤と足首の間にある膝部分に症状が現れるのです。

症状

O脚・X脚は膝だけでなく、身体全体にさまざまな症状を引き起こします。
O脚・X脚は身体のバランスが不安定なため、少しの歩行などでも疲労が蓄積されやすくなり、膝以外の全身で負担をカバーしようと働きます。
その結果、足部の重心のバランスが崩れ一部の筋肉に負担がかかり、膝の症状以外にも股関節や骨盤・足関節に歪みが生じ、腰痛や股関節痛、外反母趾などの症状が出ます。

更に、バランスが崩れたことで血流も悪くなり、代謝が下がり首や肩の張り、頭痛、めまい、便秘、冷え性、むくみ、足裏やふくらはぎの疲労感などの症状が出現します。

O脚・X脚の人は、足関節の硬さがあったり足関節が歪んでいることもあり、長時間歩くと足関節が非常に痛くなったりします。
足関節が原因でO脚・X脚になる場合もあれば、O脚・X脚の影響で足関節がゆがみ足首に影響を及ぼすケースもあるということです。
足関節の歪みは、最初は小さな歪みですが、次第に骨盤などにも影響を及ぼし、全身の骨格のバランスを崩していくので注意が必要です。

O脚・X脚の日常生活での症状は、靴の内側・外側が特に減っている、下腹を突き出すような腰を反る立ち方(でっ腹)、お尻が落ちた立ち方(でっ尻)、足のつま先が外側・内側に向くガニ股・内股、足の指を使わず指が浮いた状態での歩き方、膝のお皿が内・外に向いている、などです。こころあたりがある方は要注意です。

O脚では、膝関節には「外へ、外へ」ずれようとする力が加わり、正面から見ると膝関節の内側がつぶれて痛みが出やすい状態です。X脚では逆に「内へ、内へ」とずれようとするため、膝関節の外側がつぶれて痛みが出やすい状態です。

O脚・X脚は、治療せずに放っておくと、中年期以降つらい膝の痛みや、変形性関節症の原因になることもあります。
O脚・X脚でも、若いころは筋力で膝を支えられますが、年を取って筋力が低下したり、体重が増加する(体重が1kg増えると膝にかかる荷重は3kg増えます)と、膝関節に負荷がかかり、変形をきたす場合があります。

原因

O脚・X脚の原因としては、生まれつきのもの(先天的)、骨盤の歪み(傾き)、外傷(けが)による骨の変形、日常生活での癖などが考えられます。しかし一番多い原因は「座り方・姿勢・日常の立ち方・歩き方の癖や間違った使い方などの生活習慣」だと言われています。

足の裏の重心の位置が悪い、扁平足、外反母趾、脚を組んで座ること、正座や横座り、骨盤が前に傾いて反り腰になった立ち方、内また歩き、足首の柔軟性の低下などがO脚・X脚の原因として挙げられます。
さらに、運動不足などによる、脚の筋力不足も原因として挙げられています。
骨盤や下肢の骨の周りにはいくつもの筋肉が付着していて、その筋肉を縮めることで、身体を動かし、身体はバランスをとっています。
ですが、偏った体の使い方をして、下肢の筋肉に負担をかけていると、その筋肉はだんだんと硬くなっていきます。その硬くなった筋肉に骨が引っ張られて脚を歪ませていきます。

その硬くなった筋肉の場所によって、O脚やX脚のように脚の形は変わっていきます。
また、O脚・X脚の原因として骨盤の歪みの1つである骨盤の傾きが挙げられます。骨盤の傾きとは、骨盤が前や後ろに傾くということです。
たとえば、背中が丸まっている猫背の人は骨盤が後ろに傾きやすく、これを骨盤の後傾と言います。その反対に、腰が反ってお尻が出ている(反り腰・出っ尻)人は骨盤が前に傾き、これを骨盤の前傾と言います。

骨盤が傾くことによって、股関節が内側に回転したり、外側に回転したりします。すると大腿骨も内側や外側に回転してしまい、脚全体が捻じれてO脚やX脚になります。

骨盤が前傾している場合のO脚・X脚は、大腿骨は内旋し膝が内側を向きます。
骨盤が後傾している場合のO脚・X脚は、大腿骨は外旋し膝が外側を向きます。

治療

患者様の症状と膝の状態を把握し、その上で治療・リハビリ内容(理学療法、運動療法など)の選択、後療法(手技療法、矯正、マッサージなど)の開始時期、治療を決めていきます。

O脚・X脚を改善する治療として効果的なのが、日常生活の癖を改善するために、歪みの矯正と脚の筋肉のバランスを整えることです。

患者様の膝の状態、関節の動き、筋肉の硬さや筋力をチェックし、どんな動きが最適で正常なのか、また日常生活の中で関節をどのように使っているのかなどを分析し、最適な治療を決めます。
患者様の立ち姿勢や歩き方などの身体の癖をチェックして、何が起きているかを判断します。さらに膝だけではなく、頭から骨盤、足首、つま先まで全体を見ます。
膝関節のみの治療でO脚・X脚が治るわけではありません。なぜO脚・X脚になっているかの原因を追究し、その原因や状態を治す必要があるからです。

多くの方は日常生活の癖で筋肉のバランスが崩れ、関節が通常とは少し違う動きをすることで歪みが生じ、関節のスムーズな動きができなくなっている状態にあります。
歪んだまま生活していると、骨盤や背骨の周辺の筋肉に大きな負担をかけ、歩き方や姿勢が悪くなり、筋肉に疲労が蓄積し血行も悪化します。結果様々な症状の原因になります。
歪みや関節の動き、姿勢の悪さを患者様に合わせた最適なバランスに戻していきます。足の裏のバランスや足の歪み・ねじれを正常に戻し、下肢の軸を真っ直ぐに戻します。
筋肉のバランス・関節の動きを整え、患者様に合った「最適なバランス」にすることで、筋肉や身体への余計な負担が解消され、血行の改善と姿勢の改善が見込まれます。

そして「最適なバランス」に戻った状態を、今度は維持・定着できるように筋肉の使い方や歩き方、姿勢などの生活習慣を含めて治療していきます。
そうすることでO脚・X脚だけでなく、身体の様々な所に出ている痛みなどの症状を、一緒に治すことができます。
より根本的な解決をはかるためには、身体全体を骨格から改善することが必要になります。

患者様の 生活の質を落とさない事を第一の目的に、いま現在の症状に対してだけではなく、その後の経過も視野に入れながら治療方法を決定していきます。
手技によるマンツーマン治療は、患者様との会話の中で症状を聞きながらできる治療です。
当院での治療は、患部の状況と患者様の症状を聞き、それを基に判断するオーダーメード治療となっております。

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